昨日の投稿は文体を変えてみました。読み返すとやや違和感を感じましたが、書く能力の実験ということであのまま残しておこうと思います。

大腸カメラと膀胱カメラ。下半身の穴からカメラを入れて人体の内部を観察するカメラです。一生のうちで両方のカメラを体験するという人はどのくらいいるでしょうか。私は15年前に大腸カメラを経験し、昨年膀胱カメラを経験し昨日も膀胱カメラを受けたばかりです。それぞれの苦痛度合いを個人的な感想とともに比較してみましょう。

まずは大腸カメラ。15年も前のことですから、今では処置の方法や手順が変わっているかもしれません。まず、大腸カメラ検査を受けることになったきっかけは血便です。血便が出たということを主治医に話しますと、約1時間に渡って血便から大腸カメラを受信し大腸ガンが発見される確率の話になり、大腸ガンがいかに危険なガンなのかまで説明が終わると、サインを求められ、その場で検査の予約。血便が出てから2ヶ月を超えない範囲内でカメラを入れます。大腸ガンは進行スピードが早いものがあり、手遅れにならないようにという緊張感の漂う説得だったと思います。よく進行性のガンという言葉を耳にしますが、あれは「スピード」の話ではなく「深さ」の話だと教えてもらいました。私は入院検査を選びましたが、日帰り検査でも大丈夫です。当時仕事がきつかったこともあり、入院でもしないと休みが取れません。3泊4日の休暇気分。前々日の午後入院、徐々にお腹の中を空にしていきます。前日の夕飯は重湯で当日は朝から絶食。食事に関してはスムーズに受けれ入られると思います。問題は下剤です。前日に錠剤型の下剤を飲み、当日は朝から大量の水下剤。4リットルだったように思います。ビールなら結構入りますが、少々飲みやすくているとはいえ4リットルの水はなかなかの苦痛。水を飲ませ続ける拷問があるぐらいですから苦しい。この4リットルの下剤が出きったところで看護師さんを呼び、個体の便が出ていないことを確認してもらってから検査室へ赴きます。検査着に着替え、処置台というの名のベッドに横たわりお尻を出します。ゼリー状の麻酔を肛門に塗るのですが、「容赦無く」という表現が正しい。多分、そこは丁寧に優しく塗ると恥ずかしさを増長させてしまうのではないでしょうか。なので容赦無く「グリグリ!」と塗られます。次にカメラの挿入。大腸は曲がっていますので、その曲がっているところを通過する際に体の内側から突き上げるがごとくの痛みが襲います。ここが大腸カメラのクライマックス。内側から猛烈な勢いで築き上げられるというのは本当にひどい感覚です。エイリアンではなくてカメラでよかった。大腸の一番奥まで届いたところで抜きながら映像を確認するのが検査です。抜く時は軽く快感を感じますが、それは便秘状態がトイレで解消されるのに似た感覚です。決して陶酔感には届きません。これが大腸カメラです。大量の水下剤と突き上げ感が苦しいだけで、恥ずかしさはほとんど感じません。世間で言われているほど、屈辱的な思いをすることはありませんでした。

さて、膀胱カメラ。男性にとってはまさに暴行カメラと言って過言ではないでしょう。きっかけは血尿でした。昨年の1月から3回にわたり血尿があり、最初の2回は表現できないほどの排尿痛を伴っていましたがそれはパス。膀胱カメラを入れることになったのは排尿痛のない真っ赤な血尿の時です。血尿はクリニックで出まして、医者はその場で「今から総合病院に行け」と言います。総合病院ではエコーとレントゲン。エコーに膀胱内の突起が映りました。膀胱カメラは翌日。特になんの準備も必要ないということで、朝も食事を済ませてから病院へ向かいカメラです。検査室ではなく処置室に通されます。処刑台に見えましたが、冷静に見ると分娩台似の椅子が置かれています。分娩台というのに見たことも乗ったことももない男には、分娩台とはこういうものを言うのだろうと想像するのみ。下半身だけ何も着用しない状態で前をタオルで隠します。椅子の脚の部分に自分の足をベルトで固定され、ゆっくりとひねりを加えるように上がります。そして足を乗せているところが開いていくのです。その時は医師と看護師さん。看護師さんはベテラン。最初に隠部を消毒、麻酔のための尿道にゼリーを入れ、ゼリーが漏れないように弱めの洗濯バサミで摘まれます。ゼリーを入れるときに痛みがありますが、カメラは麻酔が効いた状態で入れますので何ともありません。ただし、この時の痛みの感じ方は個人差があるようで、激痛に感じる方もいらっしゃるようです。水を入れて膀胱が十分に膨らんだ状態でカメラで見ていきます。当然ながら尿意がありますが、どうせダラダラと流れますし、最後カメラを抜いたあと管を膀胱内に入れ、水を抜いてもらって終わり。初めての検査後、尿道に嫌な痛みが残りますが、今までカメラは4回検査を受けまして段々と痛まなくなります。それでも慣れないものがひとつあります。通常は下半身だけ何も身につけないことがありません。日常的にそんな人がいたら間違いなく変態ではないかと。ということで、何が待っているかというとお腹が冷えて下痢になります。そして「4回も受けるのか!?」とお思いでしょう。膀胱ガンが発見されると初回、術後1ヶ月、術後4ヶ月、術後10ヶ月と膀胱カメラが待ち受けています。まだ定期検診が続きますので、あと何回座らなければならないのか。男性であの恥ずかしいスタイルは精神的なダメージがかなり大きいと思った方がいいと思います。手術や抗ガン剤治療よりも膀胱カメラに心が折れてしまう人もいるそうですので、しっかりと治療する気持ちを保ちたいところです。

とんでもないネタでしたが、私もカメラを入れる前にかなりインターネットで検索して心構えを作りました。この投稿がこれから検査を受けられる方のお役に立つことを期待して締めたいと思います。

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この記事を書いた人

チームワークを得意とする介護業界に勤めるサラリーマン。Macで仕事をしていますが、それだけでモチベーションが上がります。時々、山に登ります。コタローという名の保護猫を飼っています。ゆったりマイペースで参りますので、よろしくお願いします。

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