私、老人ホームの経営に携わっております。
医療と福祉分野の人が普通の方よりも圧倒的に出くわす場面。
「死」
立ち上がって4年半になりまして、
有料老人ホームの平均在所年数は5.7年と言われていますので
そろそろ寿命を迎えられる方が多くなる時期です。
寿命を迎えるという覚悟を持ってお世話していますが、
その瞬間が来るというのは悲しいし寂しいものです。
また、
プライベートでも一昨年(2015年)から昨年(2016年)にかけて大切な人を多く亡くしました。
死に向かって覚悟を作れた人もいれば、
突然過ぎて受入れられなかったこともあります。
死は避けられません。
自分についても思うのですが、
できることならば、
寿命が尽きる日が来ることをグッと覚悟しておきたい。
それでも予測不可能なことが起こります。
昨年は自分の体内にガンがみつかりましたしね。
そんな中で頭に浮かんだ言葉が「丁寧に生きる」です。
「一生懸命に!」とか、
「後悔のないように!」そんな力の入り具合ではありません。
それって生き急いでいるようでしょ。
もっと楽に、もっと自由に時間を過ごしていきたい。
足早に観光地を沢山めぐるのではなく、
1箇所に長くとどまって時間の経過を感じるように。
時間とともに太陽の傾きが変わる。
時間とともに温度が変わる。
時間とともに風向きが変わる。
そういうことを感じながら生活することが、
私なりに「丁寧に生きる」ということかな。
もし明日が寿命の尽きる日であったら・・・
今日、やはり丁寧に生きる日でありたいと思います。
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