北九州市は当初5つの市が合併してできた政令指定都市だ。そのうちの八幡区は八幡東区と八幡西区に分かれ、小倉区は小倉北区と小倉南区に分かれた。都合、7つの区から構成されている。
食文化も微妙に違うのだが、今日は北九州のソウルフードである資さんうどんを紹介しよう。
資さんうどん
北九州市民なら一度や二度は行ったことがあるであろう「資さんうどん」。実は福岡県も香川県に負けないほどの「うどん県」なのだが、その福岡県の4地域(北九州、福岡、筑豊、筑後)でも愛されるうどんは微妙に違う。それはまた、いつか紹介するとして、今回は資さんだ。
資さんの特徴は、香川県のうどんではないもののコシのある麺を食させるところ。福岡県というと、全体として柔麺(やわめん)文化なのだが、北九州市は福岡県内でも香川県に近いということから、微妙にコシのある麺にしたとか。
そして、福岡県のうどんといえば、ごぼう天うどんか、天ぷらうどん(誤解しないでほしいが天ぷらは乗らない。乗るのは丸天w)が基本なんだけど、北九州市に本拠を置く資さんうどんはちょいと違う。
かしわうどんこそソウル!
平成生まれだと「かしわ」はピンとこないらしい。言い換えると鶏肉ね。鶏肉の細切れを甘辛く炊いてうどんに乗せるのが北九州流。僕も小さい頃はかしわうどんばかり食べていた。ついでに言うと年越し蕎麦もかしわ入り。
ということで、本日の夕食は資さんのかしわうどんだったのね。
写真的にちょっと分かりにくいけど、かしわが乗っている。その上にコンブと天かすをトッピングしたのでかしわが埋もれてしまった。甘辛く炊いたかしわがうどんのダシに風味を加えるので、より甘くより深みのあるダシに変化する。肉うどんほどではないものの(肉うどんも北九州の名物なんだけどね)、甘さの追加はちょっと嬉しい。
本当はね
僕の地元である北九州市若松区には若松駅というJRの駅があるのだが、そこには東筑軒の立ち食いうどんというのがある。これが大人気で、無人駅なのにうどん屋さんにはちゃんと店員がいるという不思議な光景に出会える。今は違うも思うけど、昔は「うどんください」というと自動的にかしわうどんが出てきていた。デフォルトがかしわ入りなのだ。筋金入りのかしわ好きと言って良い。
エピローグ
たまにメッチャ食べたくなる。そして食べると大満足!これこそ北九州のソウルフードなのだと思う。
プラスアルファの情報だが、資さんうどんは「カツ丼」も相当な美味しさだ。是非二つとも食べてほしい。
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