事業計画のうち、損益計画と資金計画だけでA3用紙30枚から40枚ぐらいになる。これにパラメータをまとめた資料と、文章仕立ての事業計画書を付け、過去3期分の決算書を付けるとだいたい厚さ3cmぐらいの事業計画書が出来上がる。
融資担当者、審査担当者、投資担当者はくまなく目を通すが、自分のところはどうだろう?自社の取締役会でそのファイルを全員に配って説明するのか?先方の支店長、本部長、社長に分厚いファイルを預けて見てくださいというのか?それはそれで配慮にかけた行為であると思う。
重要事項が整然と並んだ要約書をA41枚で作らなければならない。1件を処理する担当者には容赦なく分厚いファイルを渡してよいが、何百件も抱える責任者には1枚で訴えることを大切にしたほうが良い。ポイントはひとつ「本当に大切なことにフォーカスする」ことだ。よくやりがちなのは「削っていく作業」である。
この1枚で号令が出るかもしれないし、ストップがかかるかもしれない。私の場合、事業計画全体を仕上げてから、この1枚の紙を用意し、それなりに決済権を持った人に掛け合う。どのくらいの決済権かというと、少なくとも本部に稟議書を上げる決済権を持っている人。つまり支店長・部長クラス。あまりに上に駆け上がりすぎると、担当者がへそを曲げる可能性もある。担当者を大切に扱うのも重要なポイントだ。
ということで、A4用紙1枚・・・簡単そうだけど結構難しいよ!
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