写真を趣味にして25年。桜の花は難しい部類の被写体だと思います。「プロ!」っぽく撮るのではなく、「あーいい写真だねー」ぐらいは言われたいものでしょう。そこで、「そこそこの」桜の写真の取り方をご紹介したいと思います。
アマチュアだと「そこそこ」の写真を撮るのも20年ぐらいかかる
僕の意識が低いせいもあるでしょうけど、初めて「これこれ」という桜の写真が撮れるまでに20年かかりました。それまではカスばかり。しかし、それはある日突然やってきました。その写真が下です。
ど逆光なのに青空が見えて白い桜が写っています。この写真から桜の写真を褒められるようになりました。
タイミング
僕の桜の写真はタイミングが命です。
桜の水彩画を狙った写真。
桜の木の下で肩を寄せ合う恋人同士の写真。
桜並木の下で遊ぶ少女たちの写真。
しだれ桜。
阿蘇にある一心行の大桜。
有名になる前の阿蘇の観音桜。一心行の大桜と阿蘇の観音桜は早朝というタイミング。
これは我が家から一番近所の桜。説明のために後ろの建物を入れましたが、ぼかすことで桜が引き立つように撮っています。
そのほかに気をつけていること。
1.天気です。晴れた日は太陽を背にして撮ることが多いです。しかし、それでは当たり前の写真になってしまいますので、逆光で撮るようにチャレンジしています。100枚ぐらい撮ると1枚ぐらいはまとも。曇っていると難しいですけど、もっと難しいのが「春霞」の中の桜です。うまく撮れないのでドアップだけ撮って終わることが多いです。
2.桜の木全体を撮りたくなりますが、あまり欲張らずに「部分」を切り取って撮るようにしています。しだれ桜、一心行の大桜、阿蘇の観音桜は桜が強いので引いて撮っていますが、ソメイヨシノは弱いですから切り取って撮ったほうがきれいに撮れます。
3.群生している桜よりも桜並木を狙ったほうがきれいに撮れますので、近くの桜並木を探しておきますしょう。
4.カメラはやっぱり一眼レフかミラーレスがいいです。桜ほどカメラを選ぶ被写体はないと思います。スマホのカメラだとよほどシチュエーションが良くないと映えない写真になります。
5.PLフィルターを使う。偏光サングラスをかけると光の乱反射を防げるので、モノがクッキリと見えます。同じ効果を持つフィルターを使うのもおススメです。
6.主役を桜以外に置く。桜を主役に置きたくなりますが、あえて桜を引き立て役にするのも逆に桜が映えて良いものです。
一本桜は強いといいましたが
一本桜は群れない凛とした姿になります。これが僕が強いと言った理由です。それから、桜に限らず写真は引き算していくときれいに撮れますので、一本桜というのは自動的にセオリーに則った写真になります。3でも書きましたが、群生している桜は「桜が桜で埋もれてしまう」のできれいに撮れないのですが一本桜はそれがありません。あとは光の方向に合わせてシャッターを切るだけです。
上手く撮れないことをまとめると
群生しているソメイヨシノの全体写真を天気も光も考えずにスマホで撮ってしまう。
と、あまり良くない写真になります。ちょっとずつ引き算していきましょう。
エピローグ:有名な桜でなくてもいい
1枚目の写真は有名な桜の木の隣の普通のソメイヨシノです。それでも太陽の光を背に輝くような写真を撮ることができました。ということは、タイミングと切り取り方の方が重要で、有名かどうかは二の次なのではないでしょうか。
それと、この撮り方は桜以外のものに応用できます。それは……紅葉です(^ν^)
では、また次回!
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