事業計画作成!どのくらい努力すれば人に認められるのか?

僕が本格的に企画畑の仕事をしだして、だいたい25年ぐらい経過した。おそらく(というか自分としては自信をもってだけど)世間で通用するレベルだと思う。救った会社(というか「局面」と言って良い)はたくさんある。集めたお金は200億円超。残念ながら兆の単位ではないけど、そもそも僕の企画畑キャリアの大半は中堅企業なので、200億円でも評価されて良いように思う。そして、その会社で僕が在籍している間にピンチはあったけど破綻した会社はない。ピンチがあったから乗り越える力を試され、それに対し結果を残してきたと思う。逆に僕が離れてから、あっという間に破綻した会社はたくさんある。
よく「絶妙なタイミングで抜けましたよね」と言われるけど、それは大きな間違いで、経営トップと意見の対立があって「抜けざるを得なかった」だけだ。今までに何社も渡り歩いてきたけど、別に好んで渡り歩いてきたわけではない。
ということで、今回は自慢話みたいになってしまうかもしれないけど、中堅企業で200億円集めるのにどのくらい努力すれば良いかという話である。

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努力を具体的な「時間」に換算してみよう

時間は平等だ。ただし、人より理解力が高ければ時間は短くて済むだろうし、人より努力を要する人はより長い時間がかかるだろう。真剣さとか、切羽詰り具合でも身につく時間は変わるだろう。
まずは経営数字の勉強から始めないといけないけど、これには最低でも400時間ぐらいかかると思う。計算は単純で1年間の土日のうちの8時間を経営数字の勉強に当てると50週✖️8時間=400時間ということ。これで最低レベルの知識が得られると思う。より深めるため(本当はこっちの方が知りたいよね)だと800時間としておきたい。力を試すのに一番の早道は、過去の数値があるものに対して、
次に経営計画を作成する力をつけるために、ケーススタディを見つけて自分なりの予測を立ててみること。これを何百本もやってみることだ。計画と実績の対比が容易なので、力をついているかの判断がしやすい。簡単にいうと答え合わせがしやすいということ。
さて、仮に100本としてみよう。1本作るのに40時間(1週間)として4,000時間。4,000時間は約2年分の総労働時間にあたる(本当はもっと働いていると思うけどさ)。企画畑の人はこれをに自分の労働時間で充当できるが、そうでない人は労働時間以外でこの作成時間を確保しなければならない。かなり高いハードルだと思う。
ひとつ気が楽になる話をすると、慣れてくると自分なりのテンプレートみたいなものが出来上がってくるので、100本作るのに4,000時間もかからなくなってくる。ただし、そのテンプレートも業種が違うと変化するので、その適応力も大事な素養と言える。
あと近道として「師匠を見つけて教えを乞う」という手段もある。僕は師匠がいなかったので独学に等しかったから苦労した。

かと言って時間だけでもないけど

正直な話、根気があれば事業計画はできる。より精度が高く、銀行や投資家から認められには(はっきり言うと、自社の経営陣から認められるのは問題ではない。外部の評価が全てと言って良い)、経営数字を見る力、経営数字を作る力、先見力、説得力、検証力といった総合力が求められる。

どんな人が総合力を持っている確率が高いか

というと、好奇心と探究心が強く論理的な思考が得意で素直な人。ちなみにこれってハーバードの学生の持っている素養なんだそうな。ここまで書いて、それが「僕です」というのは小っ恥ずかしいけど、多分当てはまってると思う。

エピローグ ぶっちゃけ僕の場合

僕は基礎的な経営数字に関する勉強や経営問題に対処する力をつけるのにIPOの部署にいる時に独学でやった後に、企画畑に入ったのでラッキーだった。それでも、独学の時間はちゃんと800時間以上のボリュームをかけたと思う。
側から見るとカッコよさげな企画畑の仕事だけど、意外と地味だし、作るよりも説得する方が大変だし、失敗は許されないというプレッシャーがかかりっぱなしだし、労働時間は長いし(若手だったり、慣れてないと4000時間って1年ちょっとだと思う)、手を抜けるところが少ないので、あまりお勧めの仕事ではないよね〜。
以前こんな記事を書いている。こちらもご参考なれば幸いである。

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この記事を書いた人

チームワークを得意とする介護業界に勤めるサラリーマン。Macで仕事をしていますが、それだけでモチベーションが上がります。時々、山に登ります。コタローという名の保護猫を飼っています。ゆったりマイペースで参りますので、よろしくお願いします。

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