私の周囲には非常にガン宣告をされた人が多いです。一つの原因として、私自身がこの歳まで生きてきたことが挙げられるでしょう。何人かはすでに天国に行かれている方もいらっしゃいます。何人かというよりも、意外と多くて10人では足りないぐらいです。さて、タイトル通り、来月はお見舞いに行くことにしたのですが、なんて声をかけようかと…
どんな人かというと
私の母は美容師なのですが、母のお弟子さんになります。私とは8歳違いの女性。中学を卒業して美容師として修行をスタートさせました。私が8歳のときのことです。それから6年間、その女性(お姉ちゃんとよびましょう)は帰省するときを除いて、本当に寝食をともにした姉弟のような関係です。
10年前に乳ガンにかかり、ようやく検診期間が明けるところで転移がみつかったのでした。
2度めのガンは
肺がんです。電話で話をしたところでは、場所が悪いため手術は不可とのこと。抗がん剤に少しの望みをかけてはいますが、心のなかでは少しずつ結末に向けて覚悟をしていってると言ってました。電話の向こうの声は気丈に振る舞っていましたが、絶対的な絶望感の中にいるのではないかと想像しています。弟のような僕に電話してきたのも、元気なうちに声を届けておきたいと思ったのでしょう。弱々しさを出したがらない(強がった感じの生き方をする)お姉ちゃんでしたもんね。
何の話をしようかな〜と思っているのですが
箇条書きで書いてみます。
- ステージ4のお姉ちゃんに未来の話をするのも良くないかなと。
- 「これから先どうよ」とか全然だめな気がする
- 昔の写真を持っていって楽しかった話をするのは当選確実
- 僕もガンだってことは伝えよう
- 頑張ってると思うので、「頑張って」とはあえて言わない
- 弱気なことを口にしたら「そんなこと言わないで」ではなくて受け止めようと思っている
- 受け止め方が難しいけど、ガン友だから「そういう気持ちになるよね〜」ぐらいにしておこう
- お姉ちゃんの家族にも「いつもどおり。でも負担を軽くしてあげて」という話をしよう
- いろいろと整理をしたいと思っているだろうけど、やり残しても良いってことを遠回しに言おうかな
- 口には出さないけど「最後まで我慢したりしないで、思い通りにいきてほしい」って雰囲気を醸しだそう
ガンは怖い病気だけど、良いことだってある
と、僕は思ってます。これも箇条書きにしてみようかな
- 自分の始末をつける準備期間がわかる
- 周りの優しさに感謝できる(自暴自棄にならない限りはね)
- 自分の良さを再発見できる
- 人の苦しみが理解できるようになる
- 自分が生きていく上での優先順位の付け方がわかる
- 無理する必要がないことがわかる
こういうのをガンからのギフト(キャンサーギフト)というのだそうです。特別な事例をいうと、ガンになって彼氏ができた人だっていますしね。
残された時間なんて、みんな一緒みたいなもの
僕もガンになって思うことなんですけど、いろいろな人と「来年の約束」ができなくなりました。おそらく、僕は来年ガンでは死なないと思いますが、だからといって死ぬ確率が下がるわけでもないと思っています。残された時間の貴重さはガン患者でも、そうでなくても大した違いはないのです。
なので、僕が思うのは、(また箇条書きにしてみよう)
- パートナーを優しくハグしよう
- 家族の時間を大切にしよう
- 自分の考えを認めてもらいたいとは思うけど、意地を通すことはしない
- いろんな人の立場を考えてあげよう。
- どっちの力が強いかではなくて、どうやって譲り合えるか考えよう
- ものにお金を使うより、経験・体験にお金を使おう
こんな感じでしょうね。これもキャンサーギフトでしょう。
ということで予行練習終わり!ちゃんと顔を見て記憶にとどめておこうと思います。
下の写真は最近食べたキルフェボンのマンゴーのタルト…1ピース2,200円…ホールで22,000円也となります。
めちゃくちゃ美味しい!とだけ言っておきましょう。
今回の投稿はここまでです。
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