私が10代後半だったころの音楽はPops一色。英語が分かるとか分からないとか、そういうレベルではなくファッションの一部です。年齢を重ねてきて、この2、3年はライトクラシックとジャズが好み。歌詞を口ずさむのもいいですけど、メロディを追いかけるだけでも心地よいと思うようになりました。最近は車の中で音楽を聞くだけでなく、家でくつろいでいるときも音楽を聞くようになり、少し楽しみ方の幅が広がったように思います。そうはいっても、本格的な音楽環境を備えているわけではありません。
音を楽しむのは主に写真の通りの環境。これに追加するものがあるとするとiPhoneです。ここ最近思うのは、圧倒的に音の出口。右上のヘッドホンはオーディオテクニカの3,000円ちょっとのもの。オンイヤータイプでお値段もお手頃。音もお値段なり。ただし、同じ金額を出すのであればイヤホンよりもヘッドホンの方が圧倒的に音がよく聞こえます。右下のヘッドホンはSONYのHigh Resolution対応ヘッドホン。比較的お求めやすいお値段で20,000円。ネット通販で探せばもっと安くみつけることができると思います。ヘッドホンは上を見ればキリがありませんので、正直な話20,000円は妥協のお値段です。
話は変わりますがモスキート音という言葉を聞いたことがあるでしょうか。iPhoneでも無料のアプリがありますので簡単に試せます。分かりやすく言うと、人間は加齢とともに高周波音が聞き取りにくくなるのですが、それがどの程度まで聞こえるのかを測定できるもの。私50歳ですので、若い人と比較するとショックを受けるほど高周波音が聞こえません。
さてHigh Resolutionです。一般的にはCD音源よりも情報量が多く良い音源であること。CDレベルではカットされる高周波帯を再生させることが特長。ここでモスキート音です。加齢により高周波帯が聞こえなくなりますので、High Resolution音楽は意味が無いのではないか?というものです。私もこの疑問にどう答えを出して良いものやら悩みました。ヘッドホン20,000円、ウォークマンも20,000円、ウォークマンの下にあるシルバーの物体ポータブルアンプも30,000円近い出費です。こんなに投資して意味がなければ。。。。
私思うに、音楽の複雑なハーモニーとモスキート音は別物です。ピアノの低音はバンと音がなってから時間経過とともに緩やかに消えてなくなります。その間に違う楽器が鳴りますし、違う音が叩かれているかもしれません。緩やかさや他の音に打ち消されない情報量の多さを体感するのは、再生環境に大きく依存しているのだと思います。再生環境が整えば、より多くの情報を感じ取ることができるというのが正しい表現だと思います。ハイレゾ対応ウォークマンだけではなくポータブルアンプも揃える。そしてヘッドホンも試聴して気に入ったものを使う。スピーカーにお金をかける意味をこの年齢で理解できました。
ただし、この再生環境はiPhoneで普通にMusicアプリで聞いていても有効です。滑らかさは感じませんが、明らかに情報量が増えたように感じます。私が普段、車の運転中に音楽を聞いているからかもしれませんが、「ここでシンバルが鳴っていたのか」とか「単音だと思っていたのはコードをちゃんと押さえてた」ということがわかります。さらにイコライザー機能を持っているMusicアプリを使えば、さらに深く楽しめることでしょう。iPhoneと良いヘッドホンで音楽は相当楽しめるということだと思います。
結論。High Resolutionは自己満足かもしれません。ただし良い音であることは体感可能な事実であると思います。
コメント