東京駅丸の内南口。22歳から31歳まで丸々10年間ここに世話になった。横浜のみなとみらい21地区ともまた違う発展を遂げている。
東京駅からして大きく変わった。変貌の基本路線は周到に練られたものだったことがうかがえる。長年にかけて培われた艶にさらに磨きがかかったようだ。
この写真を撮ってみたかった。ドームの頂点真下からの撮影であるが、この場所でカメラを構えるのは少々恥ずかしい。しかし、一時の恥を忍んで、後悔を招きたくない。また来れるのか?明日、寿命が尽きるかもしれない。シャッターを切らずにはいられなかった。
ビルは建て替わったが、間違いなくこのビル。
このあたりに席があった。もちろん今は面影もない。
丸の内の再開発は時間をかけて醸成されたものである。ただし、20年前でも手が付けられたものもあったはずだ。丸の内が世界一のショッピングストリートなのは、さらにその前から事実だったのだ。ただ土日は静寂の街。ビジネスマンを休ませるために街も休む。ところが今回、訪れてみるとどうだろう。世界一のショッピングストリートは機能している。
写真はたまたま人通りの少ない瞬間を切り取っているが、驚くほど多くの人が行き交っている。往年の住人からすると、派手ではない賑やかさは嬉しいものだ。
今では考えられないが、不夜城具合を競い合うように夜更けまで明かりが絶えることがなかった。時代の流れに企業のあり方も上手に付き合っていくことが望まれるようになったとういうことだ。
ここを訪れた理由はただひとつ。過去の栄光は周りからするとはた迷惑な話である。しかし、未来を見据えてどれだけ頑張れるかは、過去にどれだけ頑張ったかでしか測れない。スティーブが言ったように、過去の点を繋ぎ合わせて現在から未来に通じていると信じるしかない。そのために、ここに’立ったのだ。ここが私の原点だから。
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