僕はコンサルタント出身ではあるけど、テクニカルに走るコンサルタントではなく、どちらかというと本質を追求していくタイプだと思っている。
今回のタイトル的に最初に言うと、「自分を否定しがちな会社」がたくさんあるんですよ。社長は頑張ってるけど、メンバーの誰かの心の奥底にある自己否定。それはダメだよって、そんな話。
テクニカルに走るコンサルタントって
例えば上手な分析から入るタイプや、増資や分割や子会社化といった投資銀行的な業務に精通しているタイプのことを言ってるつもりなんだけど、伝わってるかな。もちろんダメじゃないけど罠がある。
テクニカルに走った先の罠
僕は分析もやるし、投資銀行的な業務もやってきたけど、そういうときに気をつけていたのは、その仕事の本質を忘れないことだった。どういうことかというと、例えば増資ってやろうと思えば3日連続でできたりするんだけど、3日連続増資をやり終えた瞬間に「やったぜ!」的な満足感を感じてはダメだということ。なぜ3日連続増資という手法を取ったのか?取らざるを得なかったのか?必然だったのか?誰かをごまかそうとしていないか(例えば1日目の投資家を欺くために3日目の投資家を勧誘してたりとかさ)?
上の4つの疑問が3日連続増資の本質だと思っている。3日連続増資とかやると、準備や根回しも大変だからやりきった感が強まるので、「本質」が置き去りになってしまう。
違う話をすると、例えば減損会計を取らなければならないとなった場合に、どんな手を使って回避しようかと考える人がいる。プロフィットのダイレクトにインパクトがあるから避けたい。これも違うんだよね。減損会計の本質って「取得価額への回復可能性の有無」なんですよ。ここを軸にして減損会計を論じていかないと、会社の経営って間違った方向に行ってしまう可能性が高いと思っている。
会社の自己否定ってどういうことか?
社会と距離を置こうとしている福祉事業者。患者の病気と向き合うことをやめた病院。経済の活性化に取り組まない金融機関。言葉を変えると自分たちの使命と向き合わない
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