昨日は4月1日ということもあり、このタイミングで新社会人の皆さんに伝えたいことをつらつら書いてみます。
新社会人おめでとう
まずは新社会人おめでとうございます。これから先、日本の多くの会社では学びながら給料がもらえます。学生のうちは学費を払わないと学べないのですから、君たちは世界的に見てもラッキーだと言えるでしょう。
これが日本的に「社会人になっておめでたい」意味です。次に、早くこのラッキーなところから抜けていかなければなりません。そこが本当の意味でのスタートラインです。
周りの人は全て先生だと思いなさい
学びながら給料がもらえる日本。先生は、会社の上司、先輩だけでなく、同僚も、取引先も全てが先生です。例え、自分よりも劣っている同僚がいても学びなさい。人の潜在能力を見出す力を鍛える先生になってくれるでしょう。そして周りが全て先生ということは、周りの全ての人に対して謙虚でいなければなりません。礼節をわきまえるということです。礼節は最強の武器となります。無礼講なんて言葉を信用してはいけません。常に礼節をわきまえて謙虚でいることが先生に対する態度です。
機会平等、結果不平等
機会(チャンス)は準備ができている人にしか訪れません。しかしそれは機会を得ても成功が決まったわけではありません。成功のスタートラインにたどり着いただけです。スタートラインに着いたら、しっかりと成功のゴールを見据えて前へすすみましょう。しかし結果不平等です。君たちが走るのはきれいな整備されたトラックではありません。ルートが見えない登山に似ています。置いた手や足が滑るかもしれない。大事なのは不平等な結果(失敗)となってしまったときに、その結果を受け入れることです。「こんなはずじゃなかった」と考えるのは大きな間違いです。世の中、「こんなはずじゃなかった」の塊です。失敗から学びなさい。失敗もまた先生です。
正しい人になりなさい
正しいことを学ばなければなりません。ズルをしない。手を抜かない。法令を知る。理想を追い求める。恥ずかしさをこらえる。人の痛みを知る。感情を抑える。これを積み上げていくと正しい人になります。正しい人になるまで、どのくらいの時間がかかるのか、誰もわからないでしょう。しかし、分からなくても正しい人になりたいと思いながら行動し偉くなってください。「俺は正しい」「私は正しい」という人。そういう人は謙虚ではないですよね。正しいかどうか迷いながらも正しいと信じる道を歩む人でないといけません。
悪い上司に仕えなさい
悪い上司が最高の先生です。なぜなら一番簡単な道を示してくれます。「その人のようにならない」という道です。理不尽なこと、気に入らないこと、正しくない指示(これは正しさが分かってないとダメです)、これらをノートに書いていきなさい。自分が管理職になったときにノートを見るのです。それまでは書き続ける一方ですが、管理職になった時に最高の教科書になっていることでしょう。
正しい人になったら、次は偉くなりなさい
偉い人は権力を持ちます。しかし、その権力は正しく行使されなければなりません。私利私欲に走るのは正しい権力の行使の姿ではありません。好き嫌いを押し通すのは正しい権力の行使ではありません。部下の業績を横取りするのは正しい権力の行使ではありません。正しくなって、偉くなって、権力を持って、そして、次の正しい人を育てていきましょう。
人の悪口陰口を叩かない
悪口陰口は面白いので、はじめのうちは同意してくれるでしょう。悪口陰口を叩く人間は、この「はじめの同意」に快感を得て調子に乗ります。でも、段々と人が離れていき、最後は一人ぼっちになります。悪口陰口は嫌気がさしてくるからです。それなら最初から悪口陰口を叩かないほうがいい。もし、どうしても悪口陰口を叩きたくなったら、正々堂々と本人を前にして言いましょう。それは悪口でも陰口でもありません。君の意見です。
凡事徹底
当たり前のことを当たり前にしていきましょう。そのうち「当たり前のこと」がとてもつなく難しくなる時が来ます。その時も、心を折れずに当たり前のことを当たり前にしましょう。
大局着眼小局着手
立派な業績を挙げたいと思ったら事務の子に迷惑をかけないこと。取引先から信用されたいと思ったら小さな約束を守ること。大きなビルで仕事をしたいと思ったら周りのゴミを拾うこと。目の前の小さなことの積み重ねが大きな目標の達成の近道です。
結構な数を挙げてしまいました。もっとたくさんあるんですけど、消化不良になられても困りますし。ま、周囲の人全てが先生ですから、たくさん学んでほしいと思います。
我が家の近所では桜が散ってしまいましたが、今が満開の遅咲きの桜があります。
遅咲きでも良いと思いますよ。僕も証券会社時代は同期の中で一番ビリでしたからwでも10年はもったもんねw
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