黒船カンパニーの中村文昭氏の言葉である。
久留米に住んでいるときに一度講演会に足を運んだ。物事に取り組む姿勢のことを熱く語られていた。私は若手によくいうことがある。「仕事の不出来で怒られるのは仕方がない。次にきちんと仕上げればよいことだ。ただし、仕事への姿勢で怒られるな。姿勢で怒られたら次はないと思え」
これは上司と部下で考えるよりも、担当者と顧客の関係で考えればすぐにわかる。上司であれば部下にもう一度チャンスを与えるかもしれないが、真面目に取り組まない担当者や後ろ向きな担当者を顧客は二度と選ばないであろう。そう次はないのだ。厄介なことに「次はない」と言ってくれない。その担当者は黙って蚊帳の外に追いやられるのだ。
仕事は試事。社会に出たら、このことに早く気付いた方が良い。誰かから教えられた時は、一つの仕事がダメになっていることだろう。仕事とは上司や顧客からいつも試されているのだ。手を抜いて良いわけがない。手を抜けば次がない。次がないということは未来がぼやけたものになるということだ。明るく希望に満ちた未来を手に入れたいのであるならば、目の前の仕事を試されていると思って真剣かつ真摯に取り組まなければならない。
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