中国山東省青島→寿光市・・・食事編

中国へ視察旅行へ行ってきた。世の中の議員さんは仕事だと称して海外視察旅行をしているが、あれは「観光」だと思った。私の視察旅行も完全に観光。もちろん地元の医療関係者とのディスカッションと食事会のセッティングというのもあったが、それすら観光の一部である。イミグレーションを通るためのカードを機内で記入するのだが、迷うことなく「観光」にチェックした。「ビジネス」にチェックでもしようものなら、ビザがないので強制送還になりかねない。つまり視察旅行は観光なのだ。

青島へ到着したが、本来の目的地は「寿光市」。正直な話、iPhoneを使ってのネットでの確認が何もできないので、どの辺りなのかというのを上手く説明できない。青島空港から高速と一般道を使って2時間半だったと言っておこう。

これは青島国際空港。

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とにかく平坦な土地だった、中国全土が平坦とは言わないが、青島空港からちょっとだけ山が見えた以外、山はない。坂すらない。

夜もふけて目的地へ到着。視察先の病院に宿泊施設があり、おもてなし専用の食堂がある。

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日本の中華料理屋と同じ丸テーブル。日本と同じというより、日本の中華料理屋が現地のテーブルをきちんと踏襲しているということなんだろう。病院が運営している食堂なので、出てくるメニューはとてもヘルシーなのかなと思ったが、山東省の家庭料理なのだそうだ。

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これは朝食なのだが、朝も昼も晩も野菜と魚介中心である。特に野菜の種類は驚くばかり。牛肉もでるが1食に1種類あるかないか。豚肉はすべての食事を通じて、饅頭をのぞいて1種類だけだったように思う。中国らしいものを紹介しよう。

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セミのさなぎを唐揚げにしたもの。姿がグロテスクなだけで美味しい。農村部では貴重なタンパク源なのだそうだ。鳩の丸焼きというのも出た。せめて頭を落としてくれれば良いものの尾頭付きだ。美味しいけど、目が合いそうで食べるのが辛い。

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少し硬めのお焼き風饅頭。山東省の料理は中華料理によく使われる八角がほとんど入ってないので、日本人の口にあう。野菜と魚介中心なので、食べすぎない限りは健康に良さそうだ。病院関係者で太っている人はいない。

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間食(おやつ)の習慣もあるが、それは「きゅうり」。どこに行っても「きゅうり」が置いてあって、「食べろ」という。丸ごと1本をボリボリ食べる。

牛乳はあまり飲まないらしい。朝は豆乳が出るのだが、これが特別な味付けをしていないのに美味しい。食事のたびに少し冷ました白湯が出て、これは良い習慣だと思った、冷水よりもはるかに体に優しい。これは日本でも習慣づけたいと思った。

山東省で日本人が気をつけたほうがいいのはお酒である。現地の人と飲むときのことだが、延々と乾杯が繰り返される。佐賀の風習で「返杯」というのがあるが、それを遥かに凌ぐ大変さだと言っておこう。まずお酒は53度の中国の焼酎。水でもお湯でも割らない。最低6回の乾杯が行われ、全て一気飲み。これを断ると。。。。パートナーとして認めてもらえないというか、「あー、そういうヤツなのね」と人間を見られてしまうらしい。なので、乾杯の声がかかっていない時にはアルコールに口をつけない方がいい。食事には白湯を飲み「乾杯」で酒を飲む。そうしないと自殺行為だ。北京や上海や香港の人ですら山東省のお酒は恐怖の対象であるらしく、曰く「山東省の酒の飲み方は最悪」。私はなんとか全ての乾杯を乗り切った。最初から10回目ぐらいまでは小さなグラスなのだが、途中から小さなグラスではない。大きなグラスに53度の焼酎が半分ぐらい注がれる。完全にアルコールの点滴。最初はいいのだが、だんだんと喉が焼ける感覚になる。強いお酒を飲むせいなのか、歓待していただいた病院の院長先生は痛風だそうだ。あんな飲み方をしていると痛風にもなるだろう。大量の焼酎を飲んだが、悪酔いもせず二日酔いにもならなかった、これは白湯のおかげだと思う。お酒を飲みながら、大量の白湯を飲んでいたのだ。日本だと「和らぎ水」というものがあり、日本酒とともに和らぎ水を飲むと二日酔いにはならない。これが中国では白湯なのだろう。翌朝、スッキリと目が覚めた。ただし、二日目の晩の宴は朝から恐怖感を禁じ得ないのだが。(続く)

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この記事を書いた人

チームワークを得意とする介護業界に勤めるサラリーマン。Macで仕事をしていますが、それだけでモチベーションが上がります。時々、山に登ります。コタローという名の保護猫を飼っています。ゆったりマイペースで参りますので、よろしくお願いします。

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