企業は変化しなければならない。
企業が大きくなるのは成長していると思っている人が多いが、実際には変化に対応して行く過程の中で拡大できていると言う方が正しい。例えば単一事業で食っている会社があったとしても、売上の拡大の中で工場を拡大したり、営業を増員したりするわけだが、それは変化である。なぜなら、一人の人間が拡大させるのではなく、人が増えることで大きくなっているからだ。
変化できなければどうなるのか
企業には少なからず競争相手があるはずだから、何もしなければ競争相手が先に行ってしまう。つまり「変化しない=前進しない=ライバルが先に行く=後退に等しい。」
変化に必要なもの
これには3つある。
- 常に自己否定し続けること
- 誰が正しい答えを持っているのか見極めること
- 勇気を持って新しい人材を受け入れること
一番変化に対応しなければならないのは経営者自身ということだ。しかし人間というのは変化に対応するのには限界がある。自分の持っている価値観や成功体験が邪魔するからだ。
最悪の失敗例を紹介しておこう。最悪と言っても倒産するとかいう話ではない。倒産というのは経営者が何もしなくなって起こるものだ。失敗は何かをした結果なので、倒産までに至ることは少ない。何が最悪かというと、正しい答えを持っている人のモチベーションを下げることだ。間違いなく企業は停滞する。そして、そのきっかけの多くは経営者が友人の声に耳を傾けることで起こる。はっきり言っておこう、経営者の友人なんてのは、その会社の経営に対して無責任である。そして、その人の価値観や成功体験を話したがる。この章の最初に書いた…「価値観や成功体験は変化について言えば邪魔」なのだ。
大事なことなので二度言おう!
正しい答えを持っている人は経営者の友人ではない
かと言って、コンサルタントでも会計士でも税理士でも弁護士でもない。まずは従業員の中から探すのが一番ベストだ。もし従業員にいない場合は、外に求めることになるのだが、その場合は経営者と同じリスクを取ってくれる人というのが基準になると思う。丁寧に冷静に探すことが重要である。
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