シェイプ・オブ・ウォーターを観て(注意して書いたけど15禁と猫のネタバレ注意)

目次

ご注意

この投稿を書き終えた後に、デル・トロ監督のインタビューをはじめ他の方のレビューを見ましたところ、僕の感想はデル・トロ監督が意図したものを正確に捉え、かつレビューワーの意見も賛否分かれるものの監督の意図したところをほぼ捉えきっているものでした。
そこで、この投稿の中身について僕のオリジナルな意見はほぼないという結論に至っております。その意味ではデル・トロ監督の演出は成功したのではないでしょうか。好き嫌いは志向や環境で見方が変わるものですが、監督が訴えたかったことがここまできちんと伝わっていることに驚きを隠せません。その意味でアカデミー賞作品賞に相応しいものだと思います。(ここまで書いたら、この投稿の価値はなくなるかなw) 以下、本文です。

プロローグ:2択

「シェイプ・オブ・ウォーター」と「グレイテスト・ショーマン」のガチンコ2択!アカデミー賞作品賞受賞というこで「シェイプ・オブ・ウォーター」にしました。イオンのe席リザーブって本当に便利。土曜日の昼間の時間でしたが、お客さんの入りは30人ほどで地方都市のシネコンとしてはボチボチだったと思います。
今回の投稿のノリとしましては、映画館を出て一緒にいったパートナーとあれこれ感想をくっちゃべってる感じです。ぼかしていますが、ネタバレに通じていたら申し訳ない。

アメリカ

1962年冷戦下の古き良き悪しきアメリカが舞台。僕はアメリカというと「ハワイ」「グアム」「サイパン」しか行ったことがありません。そこは僕的には白人に対するカラードの世界(だと思います)。本土がどういう空気だったのか知る由もありません。ましてや、55年も前のアメリカです。恐らく人が人として活きていくのに大変なこともあったことでしょう。そこは人種差別、LGBT差別、赤差別、職業、法律上人権は尊重されていても差別が日常的に存在している国。(もちろん日本にも存在していることを認めますけどね。)そんな中にあって、それぞれの生き方や存在を大切にしていこうという物語でした。

15禁

うん!15禁!女性の自慰シーンをはじめとして性描写も今の時代からすると過激かな。残酷シーンもあって15禁になっていると思います。しかし、いずれも主人公周りの登場人物は寛容なのです。人が生きていくのに切っても切れない一面(それは性や動物を捕食するということ)を隠さないという意図があったように思います。

寛容

猫を食べられても「それは彼の本能だから」と理解を示しています。この寛容さは偉大……過ぎるよう思いました。悪しきアメリカの反対にいる人間像として寛容を表したのか……神のような寛容さだと思いました。でも感動するところではなく違和感がありました。家畜が食べられるのではありません。猫です。

良かったところ

現代では人種、LGBT、障がい者の性(捉え方が間違っていたら申し訳ない)、政治思想は受け入れられるものになりましたけど、時代によっては我慢を強いられたり隠さざるを得ないマイノリティだった。隠さざるを得ないマイノリティ(それは主人公の半魚人も含めて)が21世紀も20年近く進むとようやく認められるようになったという「寛容さの変化」を描いているように思います。1962年を描きながら2017年(映画公開年)のことのようにね。音楽いいです。サントラほしいと思います。美術・舞台もいいです。マイルドなトーンが時代を感じさせて良い演出になっていると思います。
ご覧になった皆さんの心には何が残りましたでしょうか???

エピローグ

最後に、この映画の感覚ってアメリカ人のものであって、僕には「感動」として伝わってこなかったかな。面白かったけどね^_^;
うん!「グレイテスト・ショーマン」を観にいったほうが良かったかも。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!

この記事を書いた人

チームワークを得意とする介護業界に勤めるサラリーマン。Macで仕事をしていますが、それだけでモチベーションが上がります。時々、山に登ります。コタローという名の保護猫を飼っています。ゆったりマイペースで参りますので、よろしくお願いします。

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次