若いのに正しい判断が下せる人もいれば、ベテランでも正しい判断が下せない人もいる。これにはどういうことでしょう
1.正しい判断に必要なもの
理路整然された情報です。例えば気象予報士がお天気予想をするのに必要なものというのは間違いなく情報。会社の経営でも同じことが言えます。会社の経営で正しい判断が下すためには情報が必要なのです。
ここで情報って何?ということになります。社内の情報もあるでしょう。業界情報もあるでしょう。国内経済情報もあるでしょう。世界経済の情報もあるでしょう。それに「人の思惑・心理」という情報もあるでしょう。情報の多さが正しい判断を下すのに必要なことです。
2.ということは多くの情報を握っておくことが必要ということです
社内情報、世界情勢という区分けとは別に情報というのは二通りあります。
1.積み上げられてきた情報
2.ジャストインタイムの情報
積み上げられてきた情報というのは知識と経験。ジャストインタイムの情報というのは一口に言えば時事ニュース。知識と経験は長年の時間が必要ですが、もうひとつ大きな壁があります。それは階層ごとに付与された社内ネットワークへのアクセス権限です。この権限で社内ネットワークから得られる情報量が決定されます。あとはこの役職がどういうプロセスで決定されるかによりますが、それは実績なのか才能なのかそれとも別の要因なのか属する会社次第ということです。
3.知識も経験も権限もないのに正しく判断するためには
これはもう「才能」としか言いようがありませんが、どんな才能なのかは推測することができます。
1.頭の回転が早く想像力が豊かであること。
例えば将棋の棋士のような人ですが、特に二つの能力を要すると思います。一つは棋士が持つ物事の展開を読む力と、もう一つは存在しないものを想像する力です。
2.暗算が早く数字上のシミュレーションが頭に思い浮かぶ人
「想像力」と「計算が早さ」は別の才能だと思います。以前、数字の積み上げから未来が読めるというような投稿を書きましたが、そのことです。
こういう人は若いうちから正しい判断をするものです。
こういう「才能」で正しい判断を下す場合、その「正しさの確率」が下がるという欠点がありますので、どちらかというと「まぐれ当たり」と思わることもあるでしょう。
4.正しい判断ができない人
これには結構いろいろな種類がありますので箇条書きしましょう。
1.人の意見に必要以上に耳を傾け、自分の意見に自信がない人
2.全く人の意見に耳を傾けない人
3.自分の耳に心地よい意見だけを聞いてしまう人
4.思いつきだけで行動してしまう人
5.自分がしたくないことをしないように判断する人
もちろん、これで正しい判断をしてしまう人もいますので、あくまで「傾向が強い」ということです。
5.エピローグ
最後にとても大事なことを書いておきます。常に判断が正しくあるべきですが、人間は絶対的な存在ではありませんので必ず判断ミスを犯します。問題はそれをどうカバーするかです。そのために普段から周囲の意見に耳を傾けておくことが必要ですし、イエスマンでない人間をそばに置いておくことが大切です。最後はそういう人格的な大きさがチーム全体だったり、人の生き方を助けてくれることになるのです。それと、判断ミスをして誰かから叱られた時の態度も重要。決して腐らず、失敗を次に生かす意識を持ち続けることが大切です。
では、また次回!
コメント