僕は通所介護事業所をメインとする介護の会社(以下「介護事業者」といいますね)の事務長です。さて、介護事業者であるための重要な基準のひとつに人員基準があります。例えば、定員が10名を超える通所介護事業所であれば、サービス提供日には必ず看護師を1名(終日でなくても良い)配置するか訪問看護ステーション・医療機関と密接な連携を取ることとなっています。
基準を満たせばいい?
さて、これが大方の意見だと思います。「基準を満たしていれば、お役所も文句は言わないでしょ」ということですが、これを間違っているとは言いません。
でも、足りませんよね!
なぜ定員10名を超えた通所介護事業所に看護師を1名配置するか、訪問看護ステーション・医療機関との連携が必要なのかを考えなければならないところだと思うのです。ということで次のステップ。
看護師配置が必要な理由
10名を超える通所介護事業所に看護師配置が必要な理由ですけど、それは以下の通りだと思います。ちなみに赤本・青本(指定基準や介護報酬について書かれている本)には簡単にしか書いていませんでした。なので、僕の意見ということでお願いします。
- 利用者の健康状態の確認をすることで、その日のサービス提供が可能かどうかを判断する。もしくはサービス提供上の注意事項を介護職員に伝える。
- 利用者に医療処置が必要な場合に、通所介護事業所内で医師の指示に基づいて処置を実施する。
- 管理者、生活相談員、介護職員が目が届かないところを補佐する、もしくは医療的な目線で利用者を観察する。
ということだと考えています。そうすると、次のことが必要になってきますよね。
看護師の心構え
健康状態の確認をするのにバイタルチェック(血圧を測ったり体温を測ったりすること)は絶対に必要です。そして、顔色や表情に変わりがないか、問診を通じて発語に問題がないか、手足の冷えがないか、疼痛等がないかを確認するのは当たり前。
それをいつやる?
利用者様の到着直後でしょ。確かにサービス提供時間中を通して配置する必要はありませんが、変化があれば連絡して必要な指示をする。「そういうことをやろう」という心構えが通所介護事業所の看護師には必要なのだと思います。
役所から怒られなければいいんじゃない
看護師配置の考え方を単なる基準から利用者目線に移しましょうということです。利用者に必要なサービスを提供しようとする心構えがあれば、基準がどうのこうのというレベルの低い話にはならないのです。
ということで、通所介護を選ぶ際には、こういうことを尋ねてみるといいと思います。
なぜ看護師が配置されているのですか?「人員基準だからです」という回答はレベル低すぎかなw
僕が勤めているところは僕がいるから大丈夫です( ・ิω・ิ)キリッ
昨日投稿した記事の桜ですけど、海をバックにして撮影してみました。海のそばなのに山桜。いいですよね。
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