パシフィック・リム アップライジング観てきました。
先日観たのは「シェイプ・オブ・ウォーター」でしたから、2作続けてギレルモ・デル・トロ監督作品です。
1時間半に詰め込みましたので、なかなかのジェットコースタームービーとなりましたが、登場人物の経緯はきちんと抑えられているように思います。スコット・イーストウッドだけが浮いている。ここで「ローリー・ベケット役(前作主人公)のチャーリー・ハナム」が出てくればよかったのでしょうけど、そうは問屋がおろさなかったのでしょう。スコット・イーストウッドもいつかはお父さん(クリント・イーストウッド)のようになるのかと思いながら彼の出る映画を観ていますが、お父さんが偉大すぎててあの存在感をだせるところまでは到達できていません。ただ、いつも大陽を見ているような眩しげな目元にアメリカ人は良き正しきアメリカ人の象徴を感じて大好きだと思います。
スター・ウォーズの新シリーズで一躍有名になった「ジョン・ボイエガ」が主演で菊地凛子も前作に引き続き出演しています。
主役が黒人でロシア人・アラブ人・日本人・中国人と人種が勢揃いになりますので、トランプ政権に対するデル・トロ監督の一貫した姿勢が伺えます。SFアクション映画というのが一番「オール地球チーム感」を出しやすい設定だからでしょうね。そうでないと、「シェイプ・オブ・ウォーター」のように良い白人と悪い白人を描き出さなければなりません。
そして一番悪いヤツは「え?」という感じでしたが、一番悪そうな中国人女社長が最後に重要なヒロインに回り込むという思いもよらない設定は良かった。この中国人の女社長を演じた「ジン・ティエン」は僕のトラウマである中国東方航空のCAを彷彿とさせてくれて登場してきた当初は嫌な感じだったのですが、そのトラウマを払拭してくれました。典型的中華思想の中国人そのものですけど、実はオール地球のために正義感を内に秘めてる女性という設定が良かったのだと思います。
前作のヒーローの息子で元イエガーのパイロットからアウトサイダーになった主人公が、少女の成長を助けるために正義の人に変貌していくのですが、もうちょっと描ききってほしかったかな。「森」が死ぬことによって湧き上がったと思いますけど印象は薄くしか描かれていません。
CGはすごいと思うのですが、東京の描写が香港、上海、東京を足して3で割ったような感じで日本人としては雑に感じてしまいました。もうちょっと東京っぽくしてほしかった。漢字はところどころに中国漢字が出ていますので、日本人には目立つ存在でした。それから東京から富士山が近い。「いやいやめっちゃ遠いから!」とツッコミたくなります。多分、この映画を見た海外の人は東京からすぐに富士山に着けると勘違いしてしまうでしょう。
最近のこの手の映画とういのは結構人が死にます。僕の記憶でこの手の映画で人の死が激増したのは、平成のガメラシリーズからではないかと思います。平成ガメラシリーズ2作目では渋谷がメチャクチャに破壊されましたから。
最後に「やっぱり時代はタブレット!」だと思ってしまいました。
自分のやろうとしていることと映画の先進性を考えると、自分が逆行していることに気付きます。
1時間半ですから息もつけないほどの展開力で多少の「?」はありますけど、派手な映画が好きな僕には十分に楽しめる作品でした。昨日から公開ですので、今からならチャンスも多めにありますので「最近ストレス溜まってるな〜」的な皆さん、足を運んでください。3作目制作されると思います!
次は「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」を観に行こう!
では、また次回!
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