東峰村の小石原地区には2つの焼き物が共存しています。小石原焼と高取焼。今日はそんなお話です。
2つの焼き物の違い
同じ地区に2つの焼き物が散らばっておりまして、「この地区が小石原焼で、この地区が高取焼」という地理的に明確な区分はありません。2つを比較して「どちらら素晴らしい」ということもなく、2つとも素晴らしい焼き物だと思います。そして、もうひとつ大事なことだと思うのですが、好き嫌いが分かれるものでもないと思っています。両方好きでも良いし、どちらかが好きでも良いし、両方嫌いでも良い。人の感性に良し悪しの判断は付けづらいですよね。
ということで、2つの焼き物の違いですけど、小石原焼は民窯、高取焼は黒田藩御用窯というところからくる作風の違いだと感じているのですが、小石原役のほうが親しみやすい道具感が特徴で、高取焼の方が落ち着いた見た目の中に少し禅を感じる特徴があると思います。(感じ方なので、千差万別だと思いますが)
ということで以下で2つの焼き物を見てみましょう。
小石原焼
僕は小石原焼ですと秀山窯のファンでして、僕が使っているご飯茶碗と湯呑は秀山窯です。使ってるだけというか、並んでるだけでも楽しくなる焼き物。今回は窯元のお店を訪ねてみました。秀山窯の場所はこちらです。
お茶碗ばかり写してしまった。。。そのぐらい日常の道具として大切に使ってみたくなる焼き物だと思います。
秀山窯の特徴は秀山ブルーと言われる濃い青。楽しくなるわけです。
秀山窯のお店は、少々艶付けてる感じも無きにしもあらずですが、他にはワイルドな窯元のお店もあります。
高取焼
小石原はその名の通り、小石原焼が有名ですので、高取焼の窯元が小石原地区にあることは意外と知られていません。今回はこちらにお邪魔しました。高取焼鬼丸雪山窯です。
上の写真は使いやすそうなお皿です。小石原焼の写真と比較すると、悪く言えば地味、良く言えば静かな焼き物と言えるでしょう。こちらには陶器製のスピーカーがありまして、非常に暖かな音を聴かせてもらえます。
真ん中に真空管アンプがあります。音に拘りを持たれていまして、市販品もあります。
そんな中で私が購入したのはこちら。
「香るカップ」です。いいお茶碗でしょ。こちらのお店でコーヒーをいただきましたが、このカップと普通のカップで飲み比べると違うんです。さらに、普通のカップからこのカップに移して飲んでも明らかに香りが立ちます。
「これはすごい」ということで購入しました。Sサイズでひとつ4,000円なり。サイズ的には普通のコーヒーカップぐらいです。牛乳を入れても香りが変わるとおっしゃってました。
そして、こちらのカップが高取焼の特徴をよく表していると思います。落ち着いた作風ですよね。
道の駅小石原で1ヶ所でたくさんの焼き物を観るのもよいですが、ぜひ窯元めぐりをおすすめしますね。
今回の投稿は以上です。
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