アルファベットの筆記体書けますか?

先日ホワイトボードにアルファベット書いていると、「Pの書き方がおかしくないですか?なんで縦棒から先に書くんですか、右側の丸い方からでしょ。」というご指摘を受けました。というところからのお話です。

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50代はだいたいアルファベットの筆記体が書ける(と思う)

筆記体でPを書くと縦棒から先に書きます。ブロック体って横の丸っこい方から先に書くのでしょうか?
さて、「50代はだいたいアルファベットの筆記体が書ける(と思う)」こういう表現に気を使います。というのもディスレクシアという障がいをお持ちの方は難しいですもんね。
僕らの世代は、英語の日常の試験も定期テストも解答は筆記体でした。学校関係でブロック体を使うように言われていたのは入学試験だけです。読めない筆記体だと採点されないので、必ずブロック体で解答するようにと言われていたのを覚えています。ということで、人が(先生が)読みやすい筆記体=きれいな筆記体を書くようにかなり指導されました。僕の場合、今でもアルファベットをブロック体で書かずに筆記体で書きます。ただ、このときは若い世代がいたのでブロック体で書いたのです。いつもの癖でPを縦棒から書いたんですけど、いつから筆記体を教えなくなったの?

そう言えば学習塾で英語を教えている先生は筆記体を使っていなかったな

僕は10年ほど前、進学塾の事務職として働いていました。基本的に事務屋ですから生徒に教えることはなく、教室に赴くのはテスト監督と、保護者から生徒の出席確認のときだけです。で、時々英語のクラスを覗くとそこにはブロック体で書かれた英語が並んでいたのです。別に不思議には思っていませんでした。進学塾ですから入試に合格することを前提に授業が進められますから、そんなものだろうと思っていましたが。

ゆとり教育に移行してから筆記体を教えなくなったらしい

2002年4月施行の学習指導要領から「生徒の学習負担に配慮」したうえで教えるということになったようです。配慮した上で教えるというのは、配慮した上で教えなくても良いということですね。つまり2002年に中学校に上がる世代は1989年ごろ生まれた世代ということにになりますから、そのころから筆記体を積極的に教えなくなったと考えて良いようです。

アルファベットを使う欧米諸国の人はどうなん?

感覚的な話になりますけど、アメリカのほとんどの人は筆記体で文字を書かないらしいですね。ヨーロッパはバラバラ。おそらくは手書きの手紙を書く時代は終わりを告げて、パソコンからプリントアウトされた書類だったり、eメールでのやり取りが主流になったのでしょう。そもそもタイプライター文化の世界ですしね。

映画のシーンを思い浮かべてみると

古い映画、というよりも古い時代を取り上げた映画で手紙を見ると見事な筆記体が並んでいることがあります。オードリー・ヘップバーン(若い人は知らないかな)が書くそれはそれは筆記体は美しかったということです。それに対して最近の映画だと、筆記体でメモを書くシーンってほとんどありません。イギリスの方がおっしゃっていましたが、「筆記体で書くのは教養人だけになってしまったように思います。教養があると思われたい人は筆記体を使うでしょうね」(と、もちろん英語)ということですた。
字というのは文化だったり歴史を担っている部分があります。日本の戦国時代から武士は草書体をつかって文を書いていましたし、僧侶は楷書体で書物を残したものです。パソコンが普及し、電磁媒体での記録がようやく認められてきた現代では、英語の筆記体という文化(雅で良いと思うのですが)は廃れていってしまうのでしょうね。

角々しく書くよりも優美な曲線で描かれたアルファベットのほうが美しいと感じますから、僕は筆記体を使い続けていこうと思います。そのうち、周囲に読める人がいなくなるんだろうなw

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この記事を書いた人

チームワークを得意とする介護業界に勤めるサラリーマン。Macで仕事をしていますが、それだけでモチベーションが上がります。時々、山に登ります。コタローという名の保護猫を飼っています。ゆったりマイペースで参りますので、よろしくお願いします。

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